
責任ある調達
ピアジェの企業倫理
企業倫理はメゾンの柱です。ピアジェは責任ある宝飾のための協議会(RJC)の加盟企業として、サプライチェーン全体で倫理、人権、社会、環境に配慮した責任ある事業活動を実践することを目指しています。ゴールド、ダイヤモンド、カラーストーンのサプライチェーンもその対象です。
ピアジェは2006年に同協議会に加盟し、2011年に行動規範(Code of Practice)認証を取得しました。ピアジェでは供給業者にも、RJC認証の取得とグループ サプライヤー行動規範への署名を求めています。


持続可能なサプライチェーン
ピアジェと取引するすべての供給業者は、グループ サプライヤー行動規範への署名が求められます。行動規範は、一般的な遵守事項、責任あるサプライチェーン、労働慣行、人権、環境、持続可能な製品開発、適用と遵守を網羅する39の原則で構成されています。
また供給業者は、自社が有するサプライチェーンの透明性を向上させ、自社の契約業者や供給業者に対してもこれらの原則を奨励することが求められます。
宝飾業界特有の原材料に関し、責任ある調達を行うことは当社にとっての優先事項です。ピアジェは製品に使用されるすべての原材料にトレーサビリティを確保することを長期的目標に掲げ、供給業者や業界のパートナーと密に連携しています。
またピアジェは、経済協力開発機構(OECD)が定める5段階の枠組みに沿って、プレシャスメタル、ダイヤモンド、プレシャスカラーストーンに対する厳格なデューデリジェンス方針を導入しています。当社のデューデリジェンスに関する取り組みは、グループ ESG 年次報告書をご覧ください。
ゴールド
ピアジェは、RJCの加工・流通過程管理(Chain of Custody)基準を満たすゴールドのみを購買の対象としています。ゴールドに対するデューデリジェンスは、経済協力開発機構(OECD)のガイドラインに従い、リシュモングループによるコーディネートの下で厳格に実施されます。これは原材料に関わる川上の供給業者を特定し、当該業者による グループ サプライヤー行動規範への遵守を評価、管理することを目的としています。
ピアジェは、供給業者に対してRJC加工・流通過程管理認証を取得することを求めると同時に、2025年までに自社の製造施設で認証を取得することを目指しています。

ダイヤモンド
ダイヤモンドはピアジェのジュエリーとウォッチにとって欠かすことのできないものです。そのダイヤモンドの品質を保証するため、ピアジェはすべての供給業者にRJC行動規範認証の取得とKPCS(キンバリープロセス認証制度)の遵守を求めています。ダイヤモンド原石の輸出が紛争の資金源とならず、合法的取引であることを証明するため、KPCSの加盟国には広範な要件が課されます。すべてのダイヤモンドは、天然のダイヤモンドであることと真正性が検査されます。

カラージェムストーン
ピアジェは、責任ある宝飾のための協議会の加盟企業として積極的に活動しています。その一環として、複数のステークホルダーが関わるイニシアチブのスコープにカラージェムストーンを含めることに貢献しました。この取り組みは、2019年のCoP審査で実施されました。
保護の対象となる種
ピアジェは国際法と各国の法令に従い、供給業者が国際法と現地法令を遵守することを徹底しています。絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)もその対象です。
